
園芸の作業は、どの工程も好きですが、もっとも好きなのは、種を植えて「発芽」を見る時です。
人間で言うと、「赤ちゃん誕生」ですね。
小さな種から、小さな芽が出て、これから生きて行くと思うと、「無事に育ちますように。」「自分が育てられますように。」と言う風に、思います。
花の苗などになる種子は、デリケートで、光が薄く入らないと発芽しないので、薄く土を被せるものや、種子をうめた鉢の底に数センチ水を貯えないといけないものもあります。
左の土の入った長方形の入れ物は、プラグと言って、一つ一つの四角形の穴に、基本一粒ずつ種を播きます。まあ、「一粒ずつ」というのはかなり難しいのですが。
それの上を薄く土で覆って、毎日霧状の水を撒きます。
師匠は「朝晩、水をやる。」と言っていたけど、最近、気候が寒くなっているので、私は、朝は霧吹きで軽く水をやり、夕方、ホースの「霧」を選択して、水をやっています。
どれくらいかは、ハッキリと分からないけど、1週間くらいで芽が出るのではないでしょうか?
今は、殆ど初めての体験なので、芽が出るタイミングとかも、様子を見ています。
「CHIRON GARDEN DIARY」というノートを付けていて、それに種を播いた日と、発芽の日を記録しています。
師匠によると、冬に咲く花苗はあまりなく、主にパンジーやビオラだと。そこで、今回は秋の今の時期、寒くなってきた時期に、パンジーとビオラの種を播きました。播く前に、冷蔵庫で管理したのは、師匠の知恵です。また、9月から10月初旬が播き時なのですが、9月が暑かったために、「まだ、播いたらいけないです。」とストップがかかってました。
そうして、2024年度のCHIRON GARDENの為に、今から準備。
一部、花苗から育てたものの中に、「宿根草」があり、ちゃんと越冬することが出来たら、来年も花を咲かせるものがあります。
CHIRON GARDEN Ⅰの方は、大きく面積を取っているペチュニアとビンカ(日日草)は、1年草で、今回枯れて終わるので、枯れる前に取ってしまって、次の用意をすると思います。
次の用意と言うのは、チューリップ・ムスカリ・スノードロップ・ヒヤシンスなどの春に花が咲く球根植物を土に埋めて、表面は、今回種子で育てている、冬に咲く、パンジーやビオラを植えます。
これで、冬も春も続いて楽しめるそうです。
また、CHIRON GARDENⅡの方は、現在、沢山の種子から育った、マリーゴールドとダリアが咲いていますが、これも冬に向かって枯れてしまって終わるので、どこかで整理をして、春に向かって準備です。
今回、プラグで種子から育てている、スノーポール・ネモフィラ・スターチスがちゃんと芽が出てそれなりに成長したら、植えたいですね。
後は、職場に持ち込まれた、素焼きの鉢を2つ譲っていただきまして、それに美しい花が咲けば…と考えており、その一つの丸い素焼きの鉢に、今日、ラナンキュラスの球根を植えました。これも、キッチンペーパーを濡らして、球根を包み、ビニール袋に入れて、冷蔵庫で1日吸水させるという、デリケートな球根でした。
4・5日は水をやらないそうです。冷蔵庫から取り出した球根は、1.5倍くらいに膨れていてビックリしました。どうも、いきなり鉢に植えて水をやってしまうと、球根が水が多すぎて腐る傾向があるようです。
種たちは、ピンクの札に名前を書いて管理。
さあ、春に向けての発芽の準備。整いました。手伝ってくれた師匠に感謝し、発芽を待ちます。