CHIRON(カイロン)について

ケンタウロス、パラスに追い詰められる

 カイロンは勇者アキレスの教育係だった、半人半馬の神様「カイロン(キロン)」から取っています。

 西洋占星術の惑星の12番目に、「カイロン」という名前の惑星があります。この名前は、知恵者である上記の「カイロン」から取ったものです。
 半人半馬の神様カイロンの両親は、大地と農耕の神クロノスとニンフのピュリュラでしたが、その醜い姿に二人はカイロンを拒絶しました。そうして、太陽神アポロンの養子になりました。
 アポロンは、音楽・予言・詩・癒しの神。養子になったカイロンはその後、賢い予言者・ヒーラー(癒し手)・教師・音楽家になり、多くの人を指導
したそうです。

 右の絵はボッティチェリによる、「パラスとケンタウロス」。叡智・平和・勝利の女神パラス(ミネルヴァ)が人間の獣性を象徴するという、ケンタウロスを捕まえている場面です。
 この絵を抜いてきたのは、単に、ケンタウロスの姿を掲載したかったからです。獣性の象徴のケンタウロスはこういう姿ですが、カイロンは智慧者だと崇められるにまで成長したようです。
 
 西洋占星術を時々楽しんでいます。私のホロスコープを見たところ、「魂の使命」を指す、月の入っている箇所のすぐ隣に、カイロンがぽつんといました。他の惑星は、全く違う所に位置しています。
 それで、何か意味があるのかなあ…と思いました。確かに、教育にも興味がありますが、今は「癒し手(ヒーラー)」の重要性も感じています。また、誰かの癒しになれた時、凄く幸せを感じます。

 半人半馬のカイロンの生い立ちにも感じる所があります。でも、色々とあったけれど、カイロン神も乗り越えて、立派に使命を果たしたんですね。

 この「CHIRON GARDEN」がカイロンや大きな宇宙に育まれ、訪れる人々の「癒し」になることを願って、毎日、少しずつ作っていきたいと思います。

2023/7/9